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配当金の2つの役割と再投資による利益の最大化-下落相場で守りを固め、上昇相場で攻める-

 

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 長期投資をする人で配当を再投資する投資家にとって、下落相場は大きな打撃ではなく、この時期を通過することによって、かえって財産が増えるとされています。そこで、配当金の重要性と再投資による利益の最大化を図る方法について説明していきます。

目次

 

 投資家にとって、暗黒の時代

 まず最初に投資家にとって、暗黒の時代について取り上げていきたいと思います。それは、世界大恐慌です。世界大恐慌は、株式市場が前回のピークを回復するまでの期間を25年も要し、このような出来事は100年以上に及ぶ歴史上後にも先にも例がありません。しかし、このような暗黒の時代にも配当を再投資し続けた投資家は、前回のピークを回復するだけでなく、平均年間リターン6%を超えていることになります。これは、長期でも短期でも国債をはるかに上回るパフォーマンスになります。これだけ、配当再投資の力は絶大であり、複利の力も合間って、利益の最大化が図れていることになります。

配当金の2つの役割

  配当金には、2つの役割があります。それは、

  • 下落相場のプロテクター
  • 上昇相場のアクセル

です。これは、下落局面に配当再投資をすることによって、株式やETF投資信託保有数を積み増す働きを「下落相場のプロテクター」と呼んでいます。また、買い増した資産は、相場が回復すれば、下落に対するクッションどころではない役割を果たしてくれます。このように相場が上昇転換した際には、「リターンのアクセル」としての役割を果たします。配当を支払う銘柄が市場がサイクルを繰り返すうちに最高のリターンをもたらすのは、この影響です。

 

下落相場がなく、上昇し続けた際の投資成績

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投資資産別の累積リターン(株式投資の未来より)

 これは、世界大恐慌の暴落相場がなかった際のシミュレーションになります。今まで同様と、同じようなリターンを打ち出していたとするのであれば、下落相場がないシミュレーションの方が明らかに低いパフォーマンスとなっていたことが考えられます。また、配当金なしのS&P500のリターンとしては、さらに低いものとなっています。しかし、S&P500のトータルリターンでは、他の資産と比べて、大きくアウトパフォームした成績を残しています。これからわかることは、下落相場の際に、配当再投資によって、保有数が積み増すことで相場が回復した際にリターンが一気に加速していることが証明されています。これは、相場でよく言われる「Buy the dip(下落は買い)」ということです。そして、配当再投資によって、保有数が増え、さらに配当が増えることで、買い増せる保有数が増える「正のスパイラル」となっているのです。

配当利回りを軸においた投資戦略

 配当利回りを軸においた投資戦略は、今でいう高配当株式投資の根幹となっている戦略です。今までに述べてきた下落相場のプロテクター/上昇相場のアクセルを基に打ち立てた戦略ということです。そして、配当再投資によって、利益の最大化が図れることが証明されているため、配当金が安定して、供給される銘柄のみを絞って集中投資するという方法です。

 

株式厳選「10,30種戦略」

 高配当株式を中心として、S&P500・ダウ工業株平均の中から特に配当金が多い10or30銘柄を選んで買う戦略です。さらに、過去15年間一度も減配していない企業から配当利回りが特に高い銘柄を選ぶ「コア10種」を設定し、パフォーマンスを比較すると、全てにおいて、S&P500の年リターン平均を上回っています。実際のパフォーマンス(1957-2003)としては、

  1. S&P 10種  :15.69%
  2. S&P コア10種:15.68%
  3. ダウ コア10種:14.90%
  4. ダウ 10種  :14.43%
  5. ダウ 30種     :12.00%
  6. S&P500           :11.18%

という結果になります。そのため、「S&P500の中から減配していない高配当10銘柄を選択して投資する」ことが最も利益を最大化することができます。

配当金の落とし穴

 配当再投資の戦略にも落とし穴があります。それは、税金がかかるということです。特に米国株投資となると、配当金は日米租税条約に基づいて、米国課税10%+国内課税20.315%が課税されます。

配当金が10万円であった場合

・米国課税

10万円-(10万円×10%)=9万円

・日本課税

9万円-(9万円×20.315%)=71,716円

実際の受取配当金=71,716円となる。

 このように考えると、高配当株式投資は、一見リターンが大きく見えますが、日本においても有効な投資戦略かは疑問が残るところです。それであれば、米国課税のみ投資信託の方がリターンが大きくなる可能性があります。

高配当株式投資が好まれる理由

 投資上級者においては、実際の企業の株式を持つことで、企業のオーナーとなる実感が湧き、高配当株式投資が好まれています。その理由としては、今まで述べてきたように、配当再投資戦略によって、「下落相場には保有数を積み増すことができ、上昇相場には利益の最大化が図れること」や「銘柄を絞り、10種戦略を行うことでインデックス投資よりも高いリターンを得ることができる」ことで、資産の最大化を図るために高配当株式投資が好まれています。

 

まとめ

 米国株式市場において、配当金の影響は大きく、配当再投資によって下落相場でも上昇相場でもリターンを享受できます。また、ETFインデックス投資ではなく、高配当銘柄を絞ることによって、通常のS&P500のリターンよりも高いリターンを得ることができます。しかし、配当金の落とし穴として、二重課税の壁が存在します。二重課税ということを考えると、果たして高配当株式投資が良いのかは疑問が残るところです。しかし、高配当株式投資は、投資上級者によって好まれており、資産増加に伴い、このような投資方法へ挑戦するのも投資妙味の一つかと思います。

 

 今日はここまで...

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