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新規公開株(IPO)投資をしていけない3つの理由

 

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 株式投資をしていく中で、新規公開株(IPO)投資は儲かるといった話を聞いたことはないでしょうか?株式上場した途端に2倍になる株もあります。しかし、それは投機であって、投資ではありません。IPO投資の結果を客観的に捉え、IPO投資をしていけない理由について記載していきたいと思います。

 

目次

 新規公開株(IPO)とは...

 IPOとは、Initial Public Offeringの略で未上場企業が新規に株式市場へ上場する際に投資家へ上場前の株式を取得させることを言います。企業にとっては、株式に上場することで直接金融市場から資金調達が可能であることや上場することで企業としての知名度が上がり、結果的に信用度が高めるメリットがあります。

 投資家にとっては、

  1. 取引手数料が無料
  2. 上場後の株価が大きく飛躍している銘柄が多い。
  3. 銘柄によっては上場後、数ヶ月間で株式分割することが多い。
  4. 公募価格は割安に設定されることが多い。
  5. 新興企業など歴史が浅く、今後の業績急拡大を期待できる。

というメリットがあります。しかし、長期投資の観点からはどうでしょう?私たちは生涯投資家であるため、いっときマネーゲームを行なっていてはいけません。生涯投資家は、長期的に資産を増やし続けて、資本主義の恩恵を享受していく必要があるからです。

 

IPO投資は儲かるのか?

 IPO投資は、ダイヤモンドの原石が見つかる可能性があるかもしれない。しかし、無数にあるIPOの中で、どうやってダイヤモンドの原石を見抜くことができるのでしょうか?

 これは、米国株の調査結果ですが、1968年以降に上場した約9000銘柄を買い持ちした場合のリターンはお粗末なものでした。そのIPO投資家の運用成績は市場平均を2-3%下回っています。また、市場平均を上回る運用成績を残した新規上場企業は、5社に1社しかありません。このうち年率10%以上上回ったのは、5%に満たず、年率30%以上上回ったのは、49社と0.5%だけでした。

 この結果からわかるように、ほとんどの企業が市場平均の運用成績をアウトパフォームできる企業ことは、ほどんどなく、大きくアウトパフォームした企業によって、運用成績を何とか維持している程度となってしまっています。

 

総額ベースIPO投資運用成績Best10

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総額ベースIPO投資運用成績Best10

 これを見ると、一攫千金が狙えるように思ってしまう。しかし、こういった企業はごく一部のものでしかありません。こういった企業と出会えることを夢見ることは宝くじを買うようなものです。宝くじは、当たる確率からして、苦労して稼いだお金をドブに捨てるようなものです。そのため、こういった一部の目を光るパフォーマンスからIPO投資へ引きづり込まれないようにしなければなりません。

 

IPO投資のリターン&リスク

IPO投資のリターン

 IPO投資による一攫千金を狙えるかもしれません。しかし、冒頭でも述べたように生涯投資家でなければならない私たちが、確認すべきはIPO投資による資産形成は可能かということです。上記の表のように大幅なパフォーマンスを叩き出す銘柄によって、伸び悩んだ銘柄をカバーできるのかといった疑問が残ります。

 

 1968-2003年の間の中でIPO投資が小型株指数のリターンを上回った年は、たった2年間のみです。つまり、IPO投資では、小型株指数のリターンを上回ることができないということです。

 

IPO投資のリスク

 IPO投資のリスクは、小型株指数と比較した際に、1975年以降どの年もリスクが高い状態です。しかも1968年以降では、小型株指数より17%リスクが高く。1975年以降では、35%もリスクが高くなっています。このことから、IPO投資は、小型株指数と比較し、ハイリスク・ローリターンだということがわかるかと思います。

 

IPO投資の存在意義はあるのか?

 このような結果から、IPO投資に存在意義があるのか疑問に思う方も多いと思います。IPO投資は、投資家からいうと短期的な値動きに一喜一憂する投機的な売買をするためにあり、新興企業が資金調達をする場所であり、上場させる投資銀行にとって手数料による利益の源泉となっています。

 IPO投資を投機的に考えるのであれば、上場直後は株価が上昇する可能性が高いと言われています(必ずではありません)。そういった短期間での値上がりを狙い、上場直後に売却するのであれば、IPO投機をする意味はあるのかと思います。しかし、何度も言うように私たちは生涯投資家であるが故に、いっときの熱狂に騙されることなく、投資人生を歩んでいきたいものです。

 

 

IPO投資をしていけない3つの理由

 このことから、IPO投資をしていけない3つの理由は以下の通りになります。

  • IPO投資は、リターンが小型株指数に劣る。
  • IPO投資は、リスクが小型株指数に勝る。
  • 私たちは生涯投資家であるため、投機的な値動きに熱狂してはならない。

 過去のデータからも、IPO投資がオススメできない点を解説してきました。今まで根拠のない「IPO投資」は儲かるといっていたのは幻想でしかありません。それはIPO投機であって、投資ではないのです。私たちが投資をしていく上で気をつけなければならないのは、度々あるバブルに熱狂してはならないと言うことです。一時期の力強い上昇は、単なるマネーゲームでしかありません。一歩一歩着実に資産形成をしていくことが生涯投資家のする投資です。

 

 今日はここまで...

 

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