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ポートフォリオ理論の根幹-「ベータ」の福音

 

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 分散投資が推奨されるのは、ポートフォリオを一つのカゴに盛るなと言われるリスク分散やリスク低減効果など様々な理由で行なっている方が多いのではないだろうか?しかし、これはリターンの総変動制(標準偏差)を用いて説明できるのです。今回は、ポートフォリオ理論の根幹となっている「ベータ」について解説していきます。

 

目次

 

ステマティック・リスク

 株式市場全体が変動し、全部の株式がある程度一緒に動く傾向にあることを「システマティック・リスク」と言い、株式のリスクのうち残りの部分は「非システマティック・リスク」と言います。

 システマティック・リスクは、市場リスクとも呼ばれており、個別銘柄やポートフォリオが市場全体の変動に対して反応する度合いを示します。つまり、株価指数に連動して動く値動きのことをシステマティック・リスクというのです。そして、この株価指数の値動きより大きく動く銘柄や比較的安定しているものもあり、この株価指数に対す感応度の大きさをベータ(β)で表します。ベータは、システマティック・リスクを数値化したものです。そして、ベータは株価指数と個別銘柄やポートフォリオの相関関係を捉えるものです。

 

 S&P500の株価指数をベータ1とするのであれば、ベータ2はS&P500の株価指数の2倍の値動きをするということです。ここで重要なのは、システマティック・リスクは、分散投資によっても低減できないということです。分散されたポートフォリオであっても、このリスクからは逃れられません。

 

非システマティック・リスク

 非システマティック・リスクとは、個別企業に特有の要因によって引き起こされる株価の変動のことです。大規模な業務提携や労働争議、不祥事などポジティブ/ネガティブニュースの影響を受けて、株価は市場とは独立して動くことが非システマティック・リスクです。

 こうした要因がもたらす株価変動に伴うリスクは、分散投資によって取り除けます。株価は、常に一緒に動くとは限らないから、他の銘柄も複数保有することで、変動性を相殺させるというものです。

 

 ポートフォリオに30銘柄を組み入れた時点で、非システマティック・リスクがかなり取り除かれ、そこからさらに分散投資を行なってもリスクはあまり低下しない」とされています。そのため、それ以降はベータ1となり、非システマティック・リスクは取り除かれるものの、システマティック・リスクを残すのみと言えます。

 

より大きなリスクを取れば、より高いリターンが得られる?

 金融の理論家や実務家は、より大きなリスクを取る事によって、より高いリターンが得られるはずだという意見が一致しています。しかし、勘違いしていはいけないのは個別銘柄のリスクの代償として、プレミアムにつながる訳ではないという事です。非システマティック・リスクの部分は、適切な分散投資によって容易に取り除くことができるからです。

 総リスクのうち、プレミアムによって報われるのは、あくまで分散投資によって除去できないシステマティック・リスクのみです。

 

 このようなどんな株式やポートフォリオについても、そのリターンやリスク・プレミアムは分散できないシステマティック・リスクであるベータとの関係で決まると主張することを資本資産評価モデルと言います。

 

個人的見解

 私の見解としては、システマティック・リスクというのは分散投資によって低減できると考えています。一資産(例えば株式のみ)の中であれば、結局暴落相場の際には、どの株を持っていても投げ売られるものです。しかし、債券や不動産、コモディティなどに分散投資をする事によって株価指数がベータ1とした時に、債券やコモディティはベータ1より明らかに小さくなってくるものと思われるからです。そのため、ステマティック・リスクは取り除くことができないかもしれないけれど、低減ができるという考え方です。一資産の中では、概ね大きな値動きによって連動してしまうものです。しかし、株価指数に連動しない資産もあるため、ポートフォリオに様々な資産を組み合わせることでそのシステマティック・リスクを低減するということです。

 

まとめ

  • ステマティック・リスクは、指数連動の値動きのことを指し、それをベータ1とする。
  • 非システマティック・リスクは、個別銘柄の値動きのことを指す。
  • ベータ1以上をハイリスク、ベータ1以下をローリスクとして、ポートフォリオの構築のヒントとする。
  • ステマティック・リスクは、一資産内での分散投資によって、低減できないが、非システマティック・リスクは30銘柄以上のポートフォリオによってリスク低減ができる。
  • ステマティック・リスクは、様々な金融商品を組み合わせることでリスク低減ができるのではないか。

 ベータという考え方は、様々なところで活用できます。自己のポートフォリオに連動するのをベータ1とし、それ以上であればハイリスク、ベータ1以下であればローリスクとして、ポートフォリオの比率を考えるなどで活用できます。また、金融理論家が提唱する理論は、様々なものがあります。一つのことを知り尽くし、学ぶことも良いと思いますが、酔心することなく客観的な目線を忘れずに適切な評価を下していきたいです。

 

 今日はここまで...

 

 

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