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現在のS&P500が当初採用銘柄にかなわない理由-配当金再投資の力は強大-

 

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 S&P500の指標は、1923年に開発された指数です。当時は、90銘柄と限定的であり、徐々に銘柄数を拡大してきています。そのS&P500の当初銘柄の生き残り企業こそ今のS&P500を支える企業たちです。そんなS&P500の歴史を振り返り、当初銘柄の生き残り企業の強さについて述べていきたいと思います。

目次

S&P500種株価指数の歴史

 1923年にスタンダード&プアーズは初の業界別の株価指数を開発し、当初の採用銘柄は90銘柄でした。しかし、90銘柄では、市場全体を反映しきれないこともあり、1957年に枠を500銘柄に拡大し、そこで「S&P500種総合株価指数」が正式に誕生しました。

 S&P500の当初採用銘柄は、製造業425種・鉄道25種・公益企業50種と決まっていました。しかし、1988年にセクター別配分を廃止し、市場を代表する構成を目指して、「経済を主導する業界の主導的な企業」500社を採用する方針に移行しました。ここで現在のS&P500の採用基準の根幹が設定されました。採用される銘柄には、スタンダード&プアーズが設定する時価総額、収益、流動性の基準を満たすものに限られ、基準を満たさなくなった企業が、同じ数だけ除外されます。今まで年間平均およそ20社が採用されています。しかし、採用される企業がある一方除外される企業もあるということです。

 

当初銘柄の長期的リターン

 当初銘柄で生き残り銘柄をS&P500の年率平均リターンと比較すると、当初の銘柄の方が銘柄を組み替えるS&P500よりも当初銘柄の方がリターンが高く、リスクも低い結果が得られています。また、S&P500の当初銘柄は、その後に採用された約1000社の新興企業の運用成績を上回っています。

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当初銘柄 vs S&P500

 上記表を見ていただけるとわかるように、当初銘柄の方がリスクリターン共に勝っています。そのため、当初銘柄を保有し、Buy and Holdをした場合には世界一有名な株価指数を上回っただけでなく、ほとんどのファンドマネージャーの成績を上回ることができたのです。では、なぜ当初銘柄の方が現在のS&P500を上回ったのでしょうか?

現在のS&P500のリターンが当初採用銘柄にかなわない理由

 現在のS&P500銘柄が当初銘柄にかなわない理由は、配当金です。新興企業は、収益や売り上げ・時価総額で古参企業を上回るペースで成長していきます。しかし、株価が高くなれば、配当利回りが低くなり、再投資をして増えていくはずの保有株がなかなか増えていきません。

 新たに採用される新興企業は、S&P500に採用されるとS&P500のインデックスファンドを運営する各機関投資家から自動的に買いが殺到します。そうすると株価が押し上げられ、指数に連動して運用する投資家のリターンは、押し下げられます。このようにして、配当の利回りが悪くなることに加えて、株価が必要以上に押し上げられてしまうことでインデックスファンドへ投資をしている人たちの得られるべきリターンが減少しているのです。

 だからこそ、米国高配当株式投資や個別銘柄S&P10種やダウ10種・コア10種などの投資法が生まれてくるのです。もちろん上記の理由だけではありません。現に10種に絞った方が単純にリターンが大きいという点もあります。それは、S&P500への投資はリスク分散が図れる一方、リターンを上げる上で足を引っ張る銘柄もあるからです。しかし、やはり王道の投資は、インデックス投資であり、投資先としては米国であることが投資の最適解であることに変わりはありません。そして、長期的に投資するのであれば、辛抱強く、配当を再投資して、保有数を積み増すのが正解です。

 

まとめ

 S&P500の当初採用銘柄は、現在のS&P500のリターンを上回ります。その要因は、配当金再投資による効能です。現在では、有名になりすぎたため、採用銘柄となると自動的に買いが殺到し、価格が引き上げられることで配当金利回り・リターンの低下が引き起こされてしまいます。その為、様々な新しい投資法が生まれてくる利点もあります。しかし、王道の投資は、米国へのインデックス投資であり、これが投資の最適解であることは今後も変わることはありません。そして、長期的に投資するのであれば、配当再投資をして、保有数を積み増すのが正解です。

 

 今日はここまで...

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