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世界産業分類基準によるセクター別投資-セクター別によるリターン分析-

 

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 世界産業分類基準(GICS)において、世界経済は10セクターに分類されています。セクター別に分類して、投資する手法(セクター投資)も存在します。今回は、そのセクター投資について考えていきたいと思います。

目次

 

 世界産業分類基準(GICS)とは?

 1999年、スタンダード&プアーズとモルガン・スタンレーは、従来のセクター分類制度を再構築する形で、「世界産業分類基準(GICS)」を開発しました。それは、米国政府が設定した従来の基準が、サービス業主体となった経済の実態に合わなくなってきたためです。GICSの下では、世界経済は10セクターに分類されます。それは、素材、資本財、エネルギー、公益事業、電気通信サービス、一般消費財、生活必需品、ヘルスケア、金融、情報技術の10セクターです。

セクター別のシェア率とリターン

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各セクター別のシェア率とリターン(1957-2003年):「株式投資の未来」より

  この表からわかるように、セクターの市場シェアが伸びたからといって、実質リターンが伸びているとは限りません。また、近年では、GAFAMと呼ばれる巨大IT企業が軒並み時価総額ランキング上位にあります。しかし、セクター別でのシェア率や実質リターンを見ると、シェア率17.4%とシェアを大幅に拡大しているものの、情報技術セクターの実質リターンは11.39%とそこまで高くはありません。現在の指数もIT企業が牽引しているように見え、実際にGAFAMを抜いた指数を見るとパフォーマンスに圧倒的な差が生まれることも話題となっています。しかし、そこまでリターンが高くないのは、新興企業のリターンが冴えないからです。新興企業のパフォーマンスが低いのは、IPO投資の記事を見て頂けるとわかるかと思います。

 IPO投資をしてはいけない理由を知る↓

 

 長期的に強気な3つのセクター

 長期的に強くなセクターは、ヘルスケア・生活必需品・エネルギーです。ヘルスケアと生活必需品セクターだけでS&P500の生き残りグループの運用成績上位20位を占めています。そして、他のどのセクターよりも品質維持に努め、世界的にブランド戦略を推し進めてきました。また、エネルギーセクターは、市場シェアを大幅に落としながらも、平均を上回るリターンを達成しています。リターンが強く押し上げた要因としては、投資家の増益期待が控えめであったことと配当が高水準であったためです。

 配当金の有無によるリターンの違いを見る↓

情報技術セクター(IT企業)のパフォーマンスは、なぜイマイチなのか?

 多くの投資家は、長期的に投資するのであれば、未来の先進技術や革命的な技術を開発した企業に投資するのが正解だと思う人が多いと思われます。しかし、情報技術のセクターの運用成績は、S&P500にかろうじて届く程度のパフォーマンスでしかない。IT企業は、市場で常に高く評価されてきました。しかし、結果的にはPERが極端な水準まで一気に上昇したことで、市場平均に対して、大幅なプレミアム価格となっていたためです。

PER=株価/1株あたりの純利益 

 で求められるので、株価がバブルのように高騰すれば、1株あたりの純利益が少ないにも関わらず、株価だけが上がっていくわけなのでバブルが終了した後に、期待はずれなリターンとなります。

 

セクター投資の活用

 このようにセクター別に見ても、成長産業が高リターンを生み出すという訳ではありません。しかし、個別株のポートフォリオを作成するときには、各セクターへの分散投資が望ましいと思われます。それは、景気サイクルの中でリターンを生み出してくれるセクターや不景気の中でもリターン低下を抑制してくれる産業があるからです。

 

まとめ

 セクターのシェア率の拡大は、必ずしも高いリターンを意味するわけではありません。また、情報技術セクターのように一気にPERが上昇するようなバブルチャートを形成してしまうと実態経営以上の期待値を持ってしまうこととなり、必ずしも高いリターンが得られるわけではありません。結果的には、セクター別に見るリターンを左右する要因の多くは、指数への新規採用によるセクター別リターンのマイナス要因や継続的な高配当によるプラス要因が大きくなってしまいます。

 

 今日はここまで....

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