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「スマート・ベータ」×「リスク・パリティー」運用をブレンドして、市場平均を上回れるのか?

 

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 現在の投資方法の流れとして、低コストのインデックス投資が投資の最適解と言われています。そして、アクティブファンドもインデックスファンドと同様に組入比率を行いつつ、プラスアルファで一部をファンドマネージャーの手腕で運営している状態になりつつあります。しかし、インデックスファンドを超えるパフォーマンスは叩きだせないのでしょうか?

 本日は、新しい運用手法の一つをご紹介したいと思います。それは、「スマート・ベータ」+「リスク・パリティー」運用です。

目次

 スマート・ベータとは...

 「スマート・ベータ」戦略とは、低コストのインデックスファンド以上のリスクを取らずに、それを上回るリターンが得られるような、一種のパッシブ(消極的)運用のことです。

 幅広い分散投資を行いつつ、複数の「ファクター」を重視して、運用するパフォーマンスを評価する時に重視されるのが「シャープ・レシオ」と呼ばれる指標です。シャープ・レシオは、数値が大きくなるほど、効率よくリターンを上げている/リスクの割にリターンが大きいことを示します。これを活用して、「リスクの割にリターンが大きい」運用をすることで、インデックス投資に勝る投資法を構築するというものです。

 

 

 「スマート・ベータ」運用を支持する人たちは、全銘柄を時価総額加重平均で組み入れたポートフォリオは、必ずしも「最適なポートフォリオとは言えないと思っています。それは、リスクに見合ったリターンを上げいている銘柄も含まれてしまうからです。しかし、ただシャープ・レシオのみの結果でリスクの割にリターンが大きいからといって、ポートフォリオに組み入れていると、偏ってしまうため、いくつかのファクターを考慮する必要があります。

例えば、「バリュー株vsグロース株」「小型株vs大型株」「セクター分散」などです。こういった中から、どこかに傾斜して運用を行う場合には、追加のリスクを取ることによって、期待リターンを高めようとする運用なのです。

「スマート・ベータ」 ×「リスク・パリティー」運用

 スマート・ベータ運用にリスク・パリティー運用を組み合わせることで、高いリターンを得ようとする考え方です。つまり、スマート・ベータ運用で決定したファクターに傾斜する際にリスク・パリティー運用でレバレッジをかけて行おうということです。そのレバレッジをかけるファクターは、ベータ1以下の低リスクのものを選択するということです。

リスク・パリティー運用についての記事を見る↓

 

 デメリット

 どんな投資方法にも欠点はあります。

今回の重大な欠点は、

  • 傾斜したファクターが必ずしも市場平均を超えるパフォーマンスをするとは限らない
  • レバレッジをかけるため、コストが高い
  • シャープ・レシオが市場平均と比較し、大きな数値を示しても、パフォーマンスが下回ることもある

ということです。

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S&P500との比較した際の平均リターンとシャープ・レシオになります。これを見ていただくとわかるように、シャープ・レシオの数値が良くても平均リターンは下回っています。シャープ・レシオは、あくまで過去のデータに基づいた指標であるため、将来的にも同様のリスクに見合ったリターンを示すとは言い難いのです。

 

 このように個々のファクターのシャープ・レシオが高くても、平均リターンの観点からいくと市場平均を上回ることができるとは限りません。しかし、ファクターを複数組み合わせることで、リスク低減効果が高いことがわかっています。しかし、平均リターンに関しては、市場平均を下回ってしまうのが現状です。

 メリット

 以上のことより、市場平均リターンを上回ることができるとは限りませんが、メリットはいくつかあります。

  • アクティブ運用よりコストが安い
  • リスクの割に高いリターンを期待できる

という点である。インデックス投資というのは再現性が高く、誰でも手間をかけずにできる投資手法であるものの、暴落時には資産の毀損は著しく大きくなってしまう。しかし、スマート・ベータ×リスク・パリティー運用を活用することでリスク低減効果が高いと言えます。私たちは生涯投資家であるため、リスクの低く、安定したパフォーマンスを叩き出し続ける必要があります。

 

まとめ

 「スマート・ベータ」×「リスク・パリティー」運用は、市場平均リターンを上回ることができずに個々のファクターでもリスクに見合ったリターンではない状態でした。しかし、複数のファクターへ分散投資を行うことで市場平均を上回ることが出来るとは限らないものの、インデックス投資よりリスクの割にリターンが高いという結果が得られています。そのため、暴落時のリスクを考えるのであれば、この投資方法は価値があると思われます。

 もし実践される場合には、経費率の低いマルチ・ファクター・ファンドへの投資をオススメします。

 

 今日はここまで...

 

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